電力会社から旭化成へ

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徐々に管理や折衝が仕事の中心に。自分の進みたい道を考え、設備に直接携われる環境へ。

エネルギー問題に興味があったことから、大学院を修了後は、直接エネルギーに関わることができる電力会社に入社。原子力部門で、発電所の電気設備の保全と改修工事を担当しました。現場に直接携わる工事の仕事や、協力会社とのコミュニケーションを大切にしながら共に乗り越えていく一体感にやりがいを感じていましたが、年次があがると共に管理や官公庁などの対応の仕事が中心に。ここでは希望する現場の設備技術に関わる仕事に戻ることは難しく、自分の進みたい道を考えて転職を決意しました。

重視したのは、設備の設計や施工に携われる仕事であること。そして、自社でプラントを持つ会社であること。前職の時から「自分の設備」という意識が「より良くしよう」という大きなモチベーションにつながっていたので、これは譲れない条件でした。あとは「できるだけ価値観の合う人たちと一緒に働きたい」というもの。そこで、候補となる企業の理念やバリューを並べてみて、旭化成の「世界の人びとの“いのち”と“くらし”に貢献」「誠実・挑戦・創造」などの言葉に最も強く共感したことも、入社の大きな決め手になりました。

多様な意見を尊重し、挑戦を徹底して支援する風土。だからどんな経験も武器になります。

前職で設備保全の経験は2年しかなく、スキルが活かせるのか正直不安もありました。面接では、社内外の多くの人の意見をまとめながら方向性を見出していく調整力を長所としてアピールしたのですが、旭化成では製造部門や関係者と意見をぶつけあいながら進めていくので、自分の培ってきた調整力が非常に活かせていると感じています。さらに入社して驚いたのは、旭化成には一人ひとりの意見や個性を活かす風土や、挑戦に対して周りが支援しようとする懐の深さがあり、「こうしたい」「こう考えている」という意見を発信した時に、否定的な反応が返ってくることはほとんどありません。年齢や年次も一切関係なく、多様な意見を尊重してくれるからこそ、各自の経験が活きるポイントが必ずあるというのが私の考えです。

また、仕様を決めて協力会社に依頼をする設備工事の流れは基本同じですので、ベーシックなところは前職の経験が役立っています。ただ違うのは、旭化成の場合、より深く設計の仕様まで踏み込んでいくこと。この設計で問題がないか、自分たちで調べて計算し、細かくチェックしてからOKを出す。故障原因を突き止める際もメーカーに丸投げをするのではなく、まずは自分たちで徹底して調査をする。ここまでするからこそ設備のことが手にとるようにわかるようになり、以前と比べても設備の知識が格段に身についたことを肌で感じています。

入社2年目で工場を担当。工場設備の安定稼働に貢献していきたい。

前職では業界への規制強化の影響でやらなければいけない工事が中心でしたが、旭化成では「自分たちで自分たちの工場を良くしていこう」という前向きなモチベーションで改良・改善活動に取り組めることに喜びを感じています。2020年1月からは工場を担当するようになり、現在は3名のメンバーがいるので、彼らとともに大小様々な活動に取り組んでいます。たとえば安全対策は、ルールを作るなどのソフト的な対策が中心になりがちですが、設備そのものに手を加えていくような大きな対策に取り組むことも可能。また、何かをやろうとすると周りが積極的に支援してくれるような風土なので、部署を超えてみんなで知恵を出して進めていくプロジェクトになることもあります。

現在は、工場の電気・計装設備全体の取りまとめをしており、今後力を入れていきたいのは設備の継続使用の問題。約50年前の工場建設当時から使い続けている古い設備もあり、中には部品が製造中止で後継品もなく、代替部品で対応する必要もでてきています。そのためには運転条件や使い方なども把握し、私の専門領域である電気設備だけでなく、機械設備にも踏み込んだ設備設計をしなければなりません。難易度の高い仕事ではありますが、今後はさらに設計のスキルアップを図りながら、設備の継続使用ひいては安定稼働に貢献していきたいと考えています。

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